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㈱ルシアン竜王レース・三井アウトレットパーク滋賀竜王研修会報告

 

テキスタイル京都会では、去る9/17(金)に「㈱ルシアン竜王レース工場見学会」を8社16名の参加にて開催致しました。まずは小鷹社長により会社の概要や工程の説明を簡単に受けたあと、工場に移動して実際の工程を見学しました。初めに製図・パンチングを行う工程を見学。レースのデザイン柄を6倍に拡大し、コンピュータでデータ化した設計図を作っていきます。次に製造に入るための下準備として、表糸巻きから裏糸の準備、布接(基布が2枚必要なものは上生地と下生地を貼り合せる)を行って、いよいよ製造へ。この工場にあるエンブロイダリーレース機は平yomimono5_1.jpg岡製機とレッサー製機の2種類。多色使いでレーヨン、ポリエステル素材を中心とした機械です。全長15メートルほどある巨大な機械が高速回転で目まぐるしく刺繍を施していく様子は圧巻で、参加者は熱心に説明に耳を傾けていました。製造された反物は熟練したスタッフの技術により刺繍漏れ・疵・破れ・汚れ・美感等や規格・寸法・配色等の一次検査、一次補修を経て、不要な飛び針(渡り糸)を切るシャーリング、染色整理加工、2次検査、カット、3次検査並びに2次補修を経て仕上げ、出荷されます。㈱ルシアン竜王レースでは以前はインナー60%、アウター40%の比率で生産していましたが、現在はインナーが生産の90%を占めるそうです。「現在のようなハイゲージ、多色使い一辺倒ではなく、昭和初期のような昔の綿レースを再認識しなければならない」と、小鷹社長はものづくりの原点回帰の必要性を強くyomimono5_2.jpg感じておられました。
工場見学後は今年7月にオープンした三井アウトレットパーク滋賀竜王を視察。京滋エリア初のアウトレットとしてオープン前から注目されていた同施設は、約180,000㎡の敷地面積に165店舗が出店。うちアウトレット日本初出店25店舗と近畿初出店49店舗を含んだ魅力的なショップ構成になっています。休日には大混雑する施設も、平日のこの日はゆったりと巡ることができ、参加者は思い思いに視察を楽しみました。

テキスタイル京都会では、工場見学や視察研修を通して、会員に商品知識や市場感度を高めてもらう取り組みを行っています。今後も皆様に新鮮な情報を発信できるよう様々な研修を企画してまいります。yomimono5_3.jpg

 

■㈱ルシアン竜王レース
〒520-2573滋賀県蒲生郡竜王町鏡1100 TEL0748-58-1071 ※一般見学不可
※レースの製造工程は下記サイトで紹介されています。
「ルシアンとレース」
http://www.lecien.co.jp/lace/landl5.html

■三井アウトレットパーク滋賀竜王
520-2551滋賀県蒲生郡竜王町大字薬師字砂山1178-694
http://www.31op.com/shiga/

 

 

 

デコ・クロでオリジナルyomimono5_4.jpg

 

経済不況が長引く昨今、低価格衣料の売上は依然として好調なようです。シンプルなデザインで安価でありながら品質も安定していることから、特に幅広い層に支持されているユニクロ衣料は、反面、街を歩けば自分と同じ服を着ている人に遭遇する、なんて経験をされる方も多いと聞きます。

そのような中、ユニクロ衣料に手を加え、自分だけのオリジナル服を作る=『デコ・クロ』(デコレーションしたユニクロ)を楽しむ人が近年増えています。デコ・クロはリメイクとは違い、裁縫が達者でなくても大丈夫。レースなどの異素材を縫い付けたり、スパンコールを貼り付けたり、ワンポイントの刺繍を施したりと、yomimono5_5.jpg思いつくまま工作感覚で作ることができます。難しいテクニックを必要としない分、見た目にかかるセンスが一番重要になってくるので、ショーウインドウに並ぶ既製の服やファッション雑誌を参考にしたり、手芸店廻りをしてデコレーションアイテムを集めたりと、自分磨きとしても楽しめるところが人気の要素でもあるようです。ユニクロ衣料を素地に、既製の服に負けない今どきの新しい服づくり──ぜひ皆様のお店でも提案されてはいかがでしょうか。

 

 

 


キンカ堂閉店における消費者心理

 

 

 

人気スーパー「キンカ堂」が、2010年2月22日に自己破産を申請して閉店しました。その中のひとつである池袋店は、東京・池袋駅東口でおよそ60年にわたって営業してきた生地・手芸用品の老舗店。同日よりシャッターが閉じられたままの店先には、閉店を惜しむメモが貼られ始め、その数は日に日に増し、その様子はニュースとしても全国的に取り上げられました。メモに綴られたのは、多くが手作りにまつわる思い出。「ファスナーが壊てコートをセールで買ってしまおうかと思っていましたが、とても親切にファスナーを選んで下さいました」、「母も私もお世話になっていて、夏休みの自由研究にも使わせていただきました」・・・昭和の香りがする都心の店で、懐かしい自分の思い出を重ね合わせ、思い出のひとつを失ったような、そんな心寂しさを感じた方yomimono5_7.jpg々が多かったようです。しかも池袋駅周辺といえば、ここ数年のうちに街並みが目まぐるしく変化したエリアであり、2009年5月に三越池袋店が閉店、その跡地にヤマダ電機日本総店が10月オープンし、翌年2月にさくらやが閉店したことは記憶に新しい出来事です。キンカ堂へのエールは、街並みが変わることへの寂しさを伝えたい、消費者からのメッセージでもあるように感じます。

 

 

日々のトラブルを検証するicon23.GIF
icon24.GIF             クレーム事例Q&A

 

 

夜になると肌寒く感じる日も多くなりました。冬支度をそろそろ始める方も多いのではないでしょうか。今回は衣替えの季節に合わせて、害虫によるトラブル、その生態と予防法をご紹介します。 

◎セーターの穴あき 

相談:主婦のAさんは冬に備えて衣替えの真っ最中です。最近は暖冬の影響もあり、ボリュームのあるセーターやコートよりも暖かく軽い薄手のウールやシルクなど天然素材のセーターが重宝しています。この日も何着か衣装ケースから取り出し、白色のセーターから別の色のセーターがはっきりと透けて見えるのを確認して声を上げました。セーターには、小さな穴がいくつか開いているのです。もちろん引っ掻けた覚えも乱暴に扱った覚えもありません。どうしてこんなことが起こったのでしょうか。
(セーターの詳細)ウール100% 
 

回答: このセーターをお借りして電子顕微鏡で調べてみました。穴の形状を見ますと、これは衣類をエサとする害虫に食べられた跡のようです。このような衣類に害を与える虫の代表的なものとして、イガ・コイガ・ヒメカツオブシムシ・ヒメマルカツオブシムシなどがいます。ヒメマルカツオブシムシの成虫は4~5月にマーガレットなどの菊科の花に蜜を吸いに来ているのを見ることができますが、それらは衣類にくっついて家の中に入って来る場合が多いのです。特に白色を好み、白い洗濯物などに付いて家の中に入り込み、タンスやクロゼットなど光の当たらないところを住処にして衣類に卵を産みつけます。卵は孵化して幼虫となり、植物性蛋白質繊維を中心に食べて成長していくのです。このような害虫から衣類を守るには、洗濯物を取り込む時には外でしっかり叩いて入れること、菊科の花を室内に置くときは事前に虫がいないことを確認すること、汗(皮脂)や食べこぼしを付着させたたま衣類を保管しないことなどが挙げられます。また、衣類の保管には防虫剤が有効ですが、防虫剤から発生する揮発性のガスは空気より重いので、衣類の一番上に置く(高いところに置く)と効果的です。残念ながら穴が空いてしまった衣類は元に戻りません。大切なものこそ注意と防止を心掛けて下さい。

 

 

 

総務省統計局発表『平成21年家計調査年報』

 

毎年総務省統計局が調査する『家計調査年報』の平成21年調査結果が発表されました(資料参照)。1世帯あたりの「生地」の消費項目は全国平均730円。昨年調査より8円のアップとなりました。微増ですが、当ニュースで紹介して以来初の増額となったのは喜ばしいことです。都市別ランキングは次の通りです。

1位:仙台市 1,420円  2位:福岡市 1,338円

3位:金沢市 1,323円  4位:京都市 1,221

5位:奈良市 1,206円  6位:佐賀市 1,180

前年度調査では第1位の金額が2,112円だったのに対し、今回の第1位は1,420円と上位金額にも大きな差が生じました。明るい話題では「生地・糸類」(被服地の材料)の消費項目は全国平均1,808円と昨年調査より104円のアップという結果になりました。

「生地・糸類」(被服地の材料)の都市別ランキングは次の通りです。

1位:仙台市 5,703円  2位:静岡市 2,782

3位:奈良市 2,837円  4位:佐賀市 2,650

5位:福岡市 2,580円  6位:金沢市 2,329

全国ほとんどの都市が千円越えを記録していますが、中でも1位仙台市の金額は突出しています。興味深いことに、「生地」にランキング入りしている都市は「生地・糸類」(被服地の材料)ランキングとほぼ同じ。これは学校教育、地域環境等などが関係しているのでしょうか。節約意識、エコ気運はハンドメイドブームを牽引し、今後も益々注目される分野になることが予想されます。我々の扱う「生地」も、生地そのものを売ることに加えて、生地を完成品に導くトータルな取組みを強化する必要がありそうです。

 

 

京都インフォメーション

 

★テキスタイル京都会催し予定

テキスタイル京都会各社では、織商テキスタイル部の月例催事日程に準じて、下記の通り展示会を行っています。是非お越し下さい。

◎「テキスタイル展」11月9日(火)・10日(水)・11日(木)
◎「第68回2011-2012A-W京都スコープ展」11月24日(水)・25日(木)・26日(金)
  会場:青山ベルコモンズ10F(東京都港区北青山2-14-6)※協友㈱、大松㈱、外村㈱、
      吉忠京都ロマン㈱が参加
◎「テキスタイル展」12月7日(火)・8日(水)・9日(木)
◎「テキスタイル展」2011年1月11日(火)・12日(水)・13日(木)
◎「テキスタイル展」2011年2月8日(火)・9日(水)・10日(木)
◎「テキスタイル展」2011年3月8日(火)・9日(水)・10日(木)

★京都・秋のイベント情報

 京都国立博物館

文化財保護法60年記念事業「高僧と袈裟―ころもを伝えこころ繋ぐ―」

日本の寺院では、空海・最澄といった平安時代の高僧や、無準師範・夢窓疎石といった高名な禅僧が着用したとされる袈裟が秘蔵されてきた。これらを一堂に会し、日本の仏教と染織の歴史を辿る。
会期:2010年10月9日(土)~11月23日(火・祝)

◎法然上人800回忌「法然─生涯と美術」

平安末期に人々の救済のため念仏信仰を説き、浄土宗の開祖として知られる法然の往生からちょうど800年となるのを記念して開催。法然の伝記の集大成ともいえる国宝《法然上人絵伝》(四十八巻伝)を軸に生涯と思想を展望する。

会期:2011326日(土)~58日(日)

京都市美術館

 ◎「親鸞展」

東西本願寺をはじめ、真宗十派の本山や寺院などが所蔵する国宝、重要文化財を通して「親鸞の教えと生涯」、「浄土真宗の展開」、「名派伝来の名宝と美術」をみる。国宝《教行信証(坂東本)》などが出品予定。

 会期:2011年3月17日(木)~5月29日(日)