令和5年度第2回公益社団法人京都染織文化協会セミナー
日本のファッション文化─衣服と装飾の発展 シリーズO─
『日本の綿を考える 「伯州綿」の復興と発展
─地域全体で取り組む和綿産業の復活─ 』
衣料の原材料をはじめとし、日常生活に欠かせない天然繊維・綿。かつて綿は、米と並ぶ農作物として全国で栽培されており、一時は200種類以上の地方品種があったともいわれています。しかし明治時代の関税撤廃をきっかけに安価な外国産の綿におされて全国的に衰退し、現在では綿の国内自給率は、ほぼ0%となっています。
鳥取県境港市は、江戸時代より和綿「伯州綿」(はくしゅうめん)の一大産地として名を馳せ、伝統工芸品「弓浜絣」の原材料として地域文化を支えてきました。境港市では、時代の波におされ一度は衰退した綿畑を再興し、伝統的な地域資源を後世に継承していくことを目的として、荒廃農地を活用し、平成20年度から伯州綿栽培に取り組み、栽培された綿で作られた「おくるみ」を新生児に、「ひざかけ」を100歳を迎えられる方へ毎年贈呈しています。
今回の染織文化セミナーは、境港市地域おこし協力隊のコ毛文孝氏、宮間博一氏をお迎えし、標記テーマによりご講演いただきます。伯州綿は農薬や化学肥料を使用しない栽培方法にこだわり、地域のボランティアである栽培サポーターとともに、種まきから収穫までを手掛けています。地域で育てたぬくもりのある綿が、人と人をつなぎ、伯州綿を次の世代へと繋いでいます。
地域社会が一体となり、伝統的な地域資源を後世へ継承する取り組みから、これからの染織文化の展望を考える機会として開催します。ぜひご受講くださいますよう、よろしくお願い致します。
(講師)
コ毛文孝 氏 宮間博一 氏 (境港市地域おこし協力隊)
徳毛文孝氏 令和4年4月1日に境港市地域おこし協力隊に採用され、東京都より移住。伯州綿の栽
培から収穫に携わり各種イベントでのPRや小学校での授業を行い、後世へ継承する
取り組みを行っている。
宮間博一氏 令和5年10月1日に境港市地域おこし協力隊に採用され、兵庫県から移住。今年度伯
州綿の収穫から携わり、各種イベントでのPRや小学校での授業を行い、後世へ継承
する取り組みを行っている。
(日時)
令和6年3月14日(木)14:00〜16:00 (受付13:30〜)
(会場)
からすま京都ホテル3F瑞雲の間(烏丸通四条下ル371-0111)MAP
(参加料)
無 料(事前申込制)
(定員)
80名
(受講申込方法)
下記いずれかの方法によりお申込み下さい。
受講申込締切日:令和6年3月8日(金)締切
・お問合せフォームからのお申込み
お問合せフォームの画面から問合せ種別(その他)問合せ内容(受講申込の旨。受講者のお名前(複数の場合は受講者を含む人数)を明記の上送信下さい。
追って申込受理のご返信をお送りします。セミナー当日は受付でお名前をお告げ下さい。
・お電話でのお申込み
下記連絡先へお電話下さい。「受講者のお名前(複数の場合は受講者を含む人数)」と
「緊急連絡先」を お伺いし、申込受付を行います。セミナー当日は受付でお名前をお告げ下さい。
※万一開催中止となった場合は「緊急連絡先」にご連絡致します。ご協力よろしくお願いします。
■申込先
<問合せ先・提出先>
〒600-8009
京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地京都経済センター6F
公益社団法人京都染織文化協会
075-353-3035
※令和5年4月1日より電話番号が変更になっています。FAXはございません。