インターネットミニ染織講座

 

染織祭衣装復元

■衣装復元制作プロジェクト
 京都染織文化協会×京鹿の子絞振興協同組合×京都刺繍協同組合×
 京都府織物・機械金属振興センター

染織祭衣装の中でも特に完成度が高いと評価をいただきながらも、劣化が進む室町時代5、9、12号、桃山時代4、6号、江戸時代初期2号の衣装を、現代の職人の手で復元する試みをはじめました。

完成後は復元衣装を代用し、オリジナルは保全に取り組みます。
復元制作の過程を画像と動画でご覧いただけます。

 

衣装復元制作(江戸時代初期2号)
 ※この事業は一般財団法人京都染織会館助成金事業です。
 ・撚糸
 ・整経
 ・織り
 ・地入れ(引染め)
 ・下絵
 ・糊置
 ・手描友禅
 ・墨絵

  ・刺繍(下絵)
 ・金彩
 ・刺繡
 ・仕立て


衣装復元制作(室町時代5号)
 ※この事業は令和3年度日本芸術文化振興基金助成金交付事業です。
 ・整経
 ・織り
 ・下絵
 ・糸入れ
 ・染め分け(帽子絞り)
 ・染色
 ・辻が花(彩色)
 ・完成

衣装復元制作(室町時代9号)
 ※この事業は令和3年度日本芸術文化振興基金助成金交付事業です。
 ・整経(5号を参照)
 ・織り(5号を参照)
 ・下絵
 ・糸入れ
 ・本座絞り
 ・染め分け
 ・染色
  辻が花(描き画)
 ・完成


衣装復元制作(桃山時代4号)
 ※この事業は令和2年度日本芸術文化振興基金助成金交付事業です。

 ・下絵
 ・糸入れ
 ・染め分け(帽子絞り)
 ・染色
 ・ほどき
 ・金彩
 ・刺繍
 ・完成


衣装復元制作(室町時代12号)
 ※この事業は平成30年度日本芸術文化振興基金助成金交付事業です。

 ・下絵
 ・糸入れ(桃山時代6号参照)
 ・染め分け
 ・染色
 ・かちん描き
 ・完成


衣装復元制作(桃山時代6号)
 ※この事業は平成30・31年度日本芸術文化振興基金助成金交付事業です。

 ・下絵
 ・糸入れ
 ・絞括
 ・桶絞り
 ・金彩
 ・刺繍(下絵)
 ・刺繍
 ・完成 

 

■奈良時代衣装紕帯の復元制作

当協会が所蔵する染織祭衣装は補修・修繕を定期的に行なっておりますが、中にはこれ以上補修・修繕が不可能という衣装もあります。
このたび特に貸付の要望が多い奈良時代衣装8号の紕帯についてレプリカを制作し、今後はこのレプリカを代用することによってオリジナルの保全を行なう取り組みを始めました。
レプリカ制作の過程を画像と動画でご覧いただけます。


紕帯の生地選定〜生地を染める<引き染め>

染めた生地の色を定着させる<蒸し・水洗・乾燥・湯のし>

染めた生地に柄を入れる<刺繍>

生地を紕帯の形状にする<仕立て>

紕帯レプリカ完成

 

 

染織祭記録フィルム

 

■染織祭(昭和8年4月10日)(約6分)

パレードに初めて女性時代衣装行列が加わった、記念すべき第3回染織祭の様子を映したフィルムです。迫力のある屋台車に華やかな衣装行列、沿道を埋め尽くす大勢の見物人の姿から、盛大な祭りの光景が伺えます。昭和初期の京都市内中心部の風景も必見です。

 

 

きものの歴史シリーズ

 

■きものの歴史@「上古時代」(約5分)

大陸の文化に影響を受けた上古時代の衣生活は、埴輪などの出土品により伺い知ることができます。
この動画では、染織祭衣装の現物を用いて衣服の構造と柄(文様)に使われた技術についてご説明しています。

 

■きものの歴史A「奈良時代」(約3分)※無音・字幕のみ

奈良時代の女性衣服は大陸からの影響を強く受け、動乱の東アジアを背景に国家としての健強な体制を作るために服装規定が設けられ変遷していきました。
この動画では、染織祭衣装の現物を用いて衣服の構造と柄(文様)に使われた技術についてご説明しています。

 



■きものの歴史B「平安時代」(約2分)※無音・字幕のみ

平安時代の女性衣装は、重ねの色目を楽しむ配色の美しさが特徴です。
この動画では、染織祭衣装の現物を用いて、衣服の構造と柄(文様)、重ね色目についてご説明しています。

 

 

  

■きものの歴史C「鎌倉時代 1.袿姿編」(約5分)※無音・字幕のみ

鎌倉時代の女性衣装である袿(うちき)姿で、身分の高い女性が物詣する際の着装についてまとめました。
この動画では、染織祭衣装の現物を用いて、衣服の構造と柄(文様)、重ね色目についてご説明しています。