組合について

挨拶

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新年あけましておめでとうございます。

皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 

さて昨年は、5月に新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが5類相当に移行、3年超の長きに亘った制限下を脱し、本格的に社会経済活動の正常化に向けて走り出した年となりました。

規制の緩和や為替の円安基調を背景に、大企業の業績は前年同期を大幅に上回り、日経平均株価は33年ぶりにバブル期を超える最高値を更新しました。また、百貨店売上高は年間を通して前年同月を上回り、首都圏の主要百貨店では過去最高売上を記録しました。訪日外国人はヨーロッパや東南アジアを中心に急増し、2019年以前の水準を超える回復を見せインバウンド需要も活況を呈しています。

 

そのような中、繊維業界の商況は、人流の回復によって、それまで停滞していた店頭にも賑わいが戻り、制限下に進捗したEC市場も更に活気づきましたが、物価の高騰や実質賃金の減少等を背景にした個人消費の低迷から伸びを欠き、厳しい商いを強いられました。

 

当組合では、今年度の活動テーマとして「原点回帰」を掲げ、事業再構築に取り組む事を念頭に活動を行いました。7月には祇園祭花傘連合会の一員として、祇園祭花傘巡行に参列ご奉仕し、11月にはきもの姿での参拝を促進する為に、半世紀以上前から実施している七五三詣り招待を行いました。きものの日の11月15日は、全日本きもの振興会の呼び掛けにより全国各地できものの着用を促進する為に様々な事業が実施されていますが、京都では六角堂を会場に200名のきもの姿の方にお越し頂き、丹後の白生地をご覧頂く機会を設けました。いずれも4年ぶりに沢山の方にお集まり頂いて盛大に事業を執り行うことが出来ました。多くの方が集い、笑顔で会話を交わす姿は何物にも代えがたく、厳しい時期を過ごしたからこそ感じられた喜びであったと思います。

 

歴史を振り返りますと、その時代時代の節目には幾多の困難が訪れ、先人たちはその都度知恵を絞り、力を合わせて苦難を乗り越え、新たな時代を切り拓いてきました。歴史に残るパンデミックが収束し、以前とは異なるステージが始まって早1年が過ぎようとしていますが、この間、私たちは苦しかった時に蓄えた様々な英知を結集し、平常を取り戻すために不断の努力を続けてきました。ここからは更にギアを挙げて、成長へのスピードを加速させ、新時代を創り上げていくことが私たちに課せられた使命です。

サプライチェーン全体で共存共栄の関係を強固なものし、皆様と共に想いを一つに取り組んで参りたいと思います。

 

結びにあたり、本年が皆さまにとって良い年でありますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

 

令和 6 年 1 月 1 日 

  

京 都 織 物 卸 商 業 組 合

理事長  野瀬 兼治郎

 

 

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